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【キャラクターブランディング】
顧客や取引先との絆を深めるコミュニケーション戦略 Part 2 〜多様なコンテンツアイデア&プロジェクト展開ステップ大公開〜

こんにちは!企業のブランディング&マーケティングを支援する、DCDのVIコンサルチームです。

今回は、イメージキャラクターを活用して、自社製品・サービスの認知度をUPさせる施策について、Part 1に続くPart2の記事となります!

「キャラクターはあるけど、今からどうすれば?」
「とりあえずキャラクター担当って言われたけど、何をすれば?」

そんな疑問をお持ちの担当者様、必見です!

目次

    1. イメージキャラクターで拡がる3つのコンテンツアイデア

    キャラクターの魅力を最大限に引き出し、ブランドの世界観を深く伝えるためには、多角的なコンテンツ展開が不可欠です。ここでは、具体的なコンテンツアイデアとその効果を紹介します。

    1-1. キャラクターの世界観を広げるオリジナルストーリー&キャラ設定

    魅力的なキャラクターには、必ずと言っていいほど背景にストーリーが存在したり、「実はこう見えて●●」と覚えやすく、興味を引くような設定があります。

    「自社にキャラクターがあるけど、いまいち社内外に浸透しない・・・」とお悩みの皆さん、御社のキャラクターにはオリジナルストーリーやわかりやすいキャラクター設定がきちんとありますか?

    例えば、誕生秘話や特別な能力、友人関係、好きなもの、生活スタイルや話し方などを設定することでキャラクターに対して愛着が湧きやすくなります。 またそうした設計がきちんとできていると、ウェブサイト、SNS、動画など、さまざまな媒体で発信する際、キャラクターの設定がぶれることなく発信することができます。

    1-2. 共感と愛着を生む、キャラクターの日常を描いた4コマ漫画

    「もっとキャラのことを知ってもらいたい!」「キャラのファンを作ってあげたい!」 そんな場合は4コマ漫画が効果的です。キャラクターの話口調や行動、日常をより多く知ることで読者はキャラクターに愛着を抱き、ファンになっていきます。

    また、例えば「商品やサービスの認知度向上」「企業理念の浸透」などというゴールに絡めながらストーリーや扱うネタを工夫することもできます。

    地域のキャラクターなら地域のイベントのPRや特産物についての紹介をネタに展開することもできるでしょう。

    また4コマ漫画はSNSでの発信やWEB掲載に活用できることはもちろんのこと、継続的に作ることで冊子としてまとめたり、漫画の1コマをノベルティグッズのデザインにすることもできます。

    1-3. ファン参加型企画で熱量を高める!SNSキャンペーン

    SNSキャンペーンは、ファンと直接的なコミュニケーションを図り、ブランドへのエンゲージメントを高める効果的な手段です。キャラクターを活用したSNSキャンペーンでは、ファンの参加意欲を高める企画が重要となります。

    例えば、キャラクターの名前を募集するキャンペーン、キャラクターのイラストや写真を募集するキャンペーン、キャラクターを使ったストーリーや4コマ漫画を募集するキャンペーンなどが考えられます。

    これらのキャンペーンを通して、ファンにキャラクターへの関心を高め、親しみを持ってもらい、キャラクターとブランドへの愛着を深めることができます。

    さらに、ハッシュタグをつけてSNSに投稿してもらうことで、拡散効果も期待できます。キャンペーン期間中は、積極的にファンの投稿に反応したり、コメントを送ったりすることで、双方向のコミュニケーションを促進し、ファン同士のつながりを深めることも重要となってきます。

    SNSのアカウントは、既存の自社アカウントでも良いですが、できればキャラクター名で運用できると「キャラクターとファンが直接コミュニケーションを取る」という構図ができるのでおすすめです。
    (SNSブランディングについてもっと詳しく知りたい方はこちら

    2. キャラクターリニューアル事例

    ここまででご紹介した通り、キャラクターの活用法も昔にはなかった、SNSや動画配信などさまざまな現代にあった手法があります。
    昔からあるキャラクターのままでは、少し古い印象が否めず、いまいちSNSなどの展開の想像がつかないという場合もあるでしょう。

    そういった場合は、キャラクターをリニューアルするのも一つの手段です!

    実は、企業のキャラクターのリニューアル事例は多数存在します。
    その中でも一つ、時代に合わせたリニューアルを実施しているキャラクターの例がこちら。

    【企業のイメージキャラクター】
    YANMAR ヤン坊マー坊(1959 年に誕生した「ヤン坊マー坊」はリニューアルを重ね現在は9代目とのこと。グローバルでの一般投票によって決まった新しいキャラクターデザインは次世代を感じさせるデザインで「未来の可能性に一緒にチャレンジするキャラクター」というコンセプトが伝わってきます。

    「ヤン坊マー坊」は2024年のリニューアルだったので、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。他にも、多くの企業がキャラクターのリニューアルを行っています。 リニューアルの目的は、企業イメージの刷新、ブランド価値の向上、顧客とのエンゲージメント強化など様々です。

    リニューアルを成功させる重要ポイントは下記の3点です。

    • 時代の変化や顧客ニーズを捉え、キャラクターのデザインや設定を見直す。
    • ブランドアイデンティティを明確化し、キャラクターとの整合性を図る。
    • 顧客とのコミュニケーションツールとして、キャラクターを効果的に活用する。

    昔に作ったキャラクターではどうしようもない、と諦めていた方も、ぜひリニューアルの観点も含めてキャラクター活用を考えてみることをお勧めします。
    (リブランディング全般についてもっと詳しく知りたい方はこちら

    3. 失敗事例から学ぶ、キャラクターブランディングの落とし穴

    キャラクターを用いた成功例ばかりお伝えしてきましたので、ここで少しだけ落とし穴もご紹介します。

    皆様の会社の中では、
    「キャラクターに言わせておけばいいでしょ」
    「適当に、前に作ったあのキャラ、久々に使っちゃおう」
    「社内で公募したキャラクターそのまま取り急ぎ使ったらいいんじゃない」等々
    このような会話は、ないでしょうか。

    キャラクターというものは、見る方がその背景や成り立ち・設定・造形やデザインに込められた意味を「興味があるから」「好きな絵柄だから」という様々な理由から、より深い興味や愛を持っていただきやすいものです。

    注意しなければならないのは、それらが必ずしも企業にとってプラスに働くとは限らないということ。

    例えば、
    ・ターゲットの嗜好を無視したキャラクターがSNSで炎上…
    ・ブランドイメージと乖離し、逆に認知度が下がる…
    ・短命なキャラクター活用で費用対効果が出ない… 等々

    「ただキャラクターを使えばいい」という感覚でキャラクターを安易に運用してしまうと、このような逆効果を生み出しかねません。

    キャラクターブランディングは立派なビジネスプロジェクトの一つ。
    きちんとターゲットや自社のブランディングに沿ったもので、目標・目的を定め、将来的な展開も見据えながら進めていきましょう。

    4. キャラクターブランディングのプロジェクト展開ステップ

    イメージキャラクターは、最初は社員のどなたかの発案やデザインでミニマムにスタートされた例も少なくないかもしれません。
    私たちのもとによくいただくのは「一旦作ったままだったけど、改めてキャラクターを活用してはどうかという声が最近出てきていて…」というお声です。
    そういった場合どのように進めていけば良いのかステップの一例をご紹介します。

    4-1. まずは何をゴールとするのか、どの程度の費用や人員を投入できるのか明確にする

    おそらく、目指したい最終ゴールは「自社の顔になるようなキャラクター」の場合が多いでしょう。その中に「社内の認知度を上げたい」「社外の人にも知ってもらいたい」「ファンを増やしたい」「子どもたちに届けたい」というさまざまな思いもあるでしょう。
    自社の顔になるようなキャラクターがいればそれは良いことですが、そこまでのキャラクターに育て上げるには時間と、予算も多く必要となってきます。
    そのゴールに対してどのくらい自社がコミットできるのか、どのような発展の仕方が理想なのかを明確にし、プロジェクトの進め方の目安を立てると良いでしょう。

    4-2. ゴール達成のために必要なコンテンツ、ツールを整備する

    「ファンを増やして交流したい!」「製品のことも紹介しながらキャラクター認知を上げたい!」などさまざまな目標に対して、必要なツールを準備しましょう。
    例えばファンを増やしたい場合は、SNSでの交流や、着ぐるみでのイベント出展なども効果的です。
    自社の目指すゴールに対して、現状では何が足りていないのか洗い出すことが重要です。

    4-3. キャラクターの誕生日は大切に。長期的な戦略を立てる

    とはいえ、スタッフも時間も予算も有限。WEBサイトにSNS運用、着ぐるみにグッズ追加までとてもじゃないけど1年以内にはできない・・・そういった場合はキャラクター活用の長期的な戦略を立てて実践していきましょう。

    また長期的な戦略を立てる際に忘れてはならないことが「キャラクターの誕生日」です。

    毎年、キャラクターの誕生日を大切にし、グッズを追加したり、5周年、10周年、15周年、と周年施策の実施もキャラクターの認知度向上のためには欠かせません。 例えば、創業記念日や新製品発売日などをキャラクターの誕生日と関連付けるのも一つの手です。

    キャラクターブランディング導入のポイントは下記の3点です。

    • ブランドの世界観と一致しているか現状で見直す
    • コンテンツ活用の視野を長期的に持つ
    • 一過性ではなく、ブランディングと共にキャラクターを”育てる”

    弊社ではお客様の目標と目的に合わせて長期的な戦略をご提案させていただきますのでご安心ください。
    (ブランディング全般についてもっと詳しく知りたい方はこちら

    【まとめ】

    ここまで、Part1とPart2で、ポイント、戦略、施策…と実践的なお話を多くしてまいりました。

    長々とご説明しましたが、

    ずばり、イメージキャラクターが企業ブランドにもたらす価値とは…?

    • ブランド人格を象徴する存在となる
    • 活用戦略とブランドの世界観の一貫性を持たせる
    • コンテンツ資産として企業価値を高める

    の3点と言えるでしょう。

    最後に一つ、やや抽象的でありながら大事なことがご紹介できていなかったのですが…
    忘れてはいけないのは「キャラクターへの愛」です。

    キャラクターの個性や魅力を理解し、大切に育てる気持ちや、キャラクターを通して、顧客や社会に貢献したいという思いの強さが「キャラクターへの愛」だと、私たちは思っています。
    これはご担当者だけでなく、私たちのようなご支援をさせていただく立場の者にも欠かせないものです。

    「キャラクターへの愛」があると「こんなことをしたらみんなが喜んでくれるだろうか」「今度こんなことをしたら楽しめるかもしれない」と自然とアイデアが浮かんでくるものです。

    弊社では携わるメンバー全員でを持って、御社のキャラクターに向き合わせていただきます!

    楽しく、愛のあるキャラクターの活用についてご相談したいなというご担当者様はぜひ弊社にお問い合わせくださいませ。私たちも新しいキャラクターとの出会いを楽しみにしております!

    Part1をまだお読みではない方はぜひ、読んでみてください )

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