こんにちは!企業のブランディング&マーケティングを支援する、DCDのVIコンサルチームです。
今回は、イメージキャラクターを活用して、自社製品・サービスの認知度をUPさせる施策について、Part 1とPart 2に分けてご紹介します。
「キャラクターブランディングって実際どうなの?」
「イメージキャラクターって作る意味あるの?」
そんな疑問をお持ちの担当者様必見です!
- 目次
1. キャラクターブランディングとは?なぜ企業に必要なの?

「キャラクターブランディング」とは、企業や製品・サービスに「イメージキャラクター」を紐付け、ブランド認知や共感、ロイヤリティの向上を図る戦略のことです。キャラクターが”人格”を持つことで、ブランド自体も親しみや信頼を得やすくなります。
テレビCMやSNSで、企業の「イメージキャラクター」を見かける機会も増えましたよね。
「イメージキャラクター」とは、企業やブランドが持つ世界観や価値観を、視覚的・感情的に伝える役割を持つキャラクターです。単に「かわいい!」「面白い!」だけではなく、企業の持つメッセージ性や世界観が具現化できているかが重要なポイント。ユーザーとの接点を深める手段として有効です。
企業がキャラクターを用いる最大の目的は、「記憶に残るブランド」となること。
キャラクターは、広告やSNS、イベントにおいて一貫したストーリーを展開する”語り部”のような存在です。 近年では特に若者に人気のキャラクターとのコラボや、アニメ風マスコットキャラクターを導入する動きが強まっており、Z世代の共感を得る施策として、キャラクターを使ったマーケティングも注目されており企業にとって必要なPR施策の一つとなってきています。
2. イメージキャラクターがビジネスにもたらすメリット
オフィシャルキャラクター、マスコットキャラクター、PRキャラクター、オリジナルキャラクター、公式キャラクター等々、呼び方は色々ありますが、ここでは企業公認のキャラクターのことを指すこととします。
自社でイメージキャラクターを持つ目的は様々です。
有名なイメージキャラクターの例をいくつかご紹介します。
きっと見覚えがある方も多いでしょう。
【企業のイメージキャラクター】 |
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東京ガス パッチョ( 「ガスで、パッと明るく、チョっといい未来。」の略が由来の公式キャラクター) |
楽天 お買いものパンダ(絶大な人気を誇る、楽天の顔として活躍するキャラクター) |
【商品の訴求から生まれたキャラクター】 |
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日清食品 ひよこちゃん(チキンラーメンの顔、日清食品のイメージキャラクターとして活躍) |
プリマハム ソップリン(「香薫あらびきポークウインナー」のキャラクター) |
ダイキン工業 ぴちょんくん(ダイキンエアコン「うるるとさらら」CMから生まれたキャラクター) |
【サービス訴求のためのキャラクター】 |
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J:COM ざっくぅ(「ZAQ(ザック)」のサービスキャラクター) |
総務省 地デジカ(地上デジタル放送への完全移行推進のために生まれたキャラクター) |
LINE LINE FRIENDS (「LINE」から始まったグローバルキャラクターブランド。キャラクターグッズやコラボレーション商品多数) |
【イベント周知のキャラクター】 |
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東京2020 ミライトワ/ソメイテイ(東京五輪2020のマスコットキャラクター) |
大阪・関西万博2025 ミャクミャク(大阪・関西万博2025の公式キャラクター) |
【活動の取り組みに関するキャラクター】 |
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森永製菓 ココ育(ココアのPRのためのココ育キャラクター「コマグちゃん」) |
最初はいち商品、イベントをきっかけに生まれたキャラクターも、知名度や人気が上がってくると企業のマスコットキャラクターとしての活躍も果たすケースも多くみられます。
上記の例をぱっと見ていただいて、製品を思い出したり、「確かにこの企業といえばこのキャラクターだった!」と思われた方もいるはずです。キャラクターブランディングにより、ブランドの認知度が広がった成功例と言えるでしょう。
製品やサービス名、会社名単体だと一般の方に認知されたり覚えていただくことは難しくとも、キャラクターを活用すると深く印象に残ったり、キャラクターへの親しみから興味関心を持っていただきやすいことが、キャラクターブランディングのメリットとなります。
3. 愛されるキャラクターを生み出す3つの秘訣

まだイメージキャラクターをお持ちでない場合は、次のポイントを参考にキャラクター開発をすることお勧めします。
3-1. キャラクターを用いたコミュニケーション施策を考える
キャラクターをどのようなシーンで、どなたに向けて活用したいか一度想像してみましょう。若い女性に向けて?それとも取引先の印象にとにかく残すため?子ども向けのイベントで活用したい、など。
「面白い感じのキャラがいたら、うちらしいと思う」「お堅い印象があるから、それを補ってくれるような柔らかいキャラクターがいい」「すでにあるVIに合うようなデザイントーンのキャラがいい」など様々な視点から考えてみると良いでしょう。
3-2. ストーリーを持たせる
キャラクターに背景や物語を与えることで、キャラクターがより人々に愛される魅力を持ち、想像力を掻き立て、心を動かすコミュニケーション施策が可能となります。企業のイメージキャラクターであれば、企業・製品・サービス・歴史との関連性も踏まえたストーリーにすると、その後のプロモーション展開にも役立つでしょう。
3-3. 一貫性を保つ
愛されるキャラクターは軸がブレず、一貫性のあるアイデンティティをもったキャラが多いです。様々なプロモーション、媒体、シーンで活用する際もキャラクターの性格や発言、らしさがブレないようトータルプロデュースしてあげることが大切です。開発の際に考えるストーリー、設定も運用時に一貫性を保ちながら続けられるか、キャラクターの性格を社員や運用者一人一人が共通認識として持てるかという点に留意し決めていくと良いでしょう。
4. いますぐできる!イメージキャラクターの活用法
キャラクターは顧客の心に訴えるコミュニケーションを得意とし、特に若い世代や子どもたちへのアプローチにも有効です。(DCD事例:東京国立博物館様ノベルティ制作)
また、競合他社と差別化しながらより愛されるサービスや製品を目指す際にも活用できます。BtoB業界である場合も、サービスや製品をよりユーザーに伝わりやすく説明したいといった際にイメージキャラクターがあると心強いでしょう。 企業によってはキャラクターを活用してショートドラマを作成したり、SNSを運用してユーザーとの交流に役立てたり、消費者とダイレクトなコミュニケーションを行う手段に活用されているケースもあります。

さらに、キャラクターの着ぐるみなどがあると、さまざまな場所にキャラクターが訪問する形で、取引先や消費者との新しいリアルコミュニケーション施策も考えることもできます。
さらにはキャラクターがヒットした場合はキャラクターライセンスによるビジネスも考えられます。
このようにキャラクターは、グッズ展開だけでなく、コラボ企画、SNS運用にまで派生可能な強力なコンテンツ資産です!(SNSブランディングについてもっと詳しく知りたい方はこちら)
特に以下の3点でキャラクターはビジネス的価値が高いと言えるでしょう。
- ブランディング強化(「記憶に残るブランド」)
- コンテンツマーケティングとの相性の良さ
- キャラクター自体の二次利用による収益化
5. 最小限の投資で最大の効果を!キャラクターブランディング ミニマムスタートガイド
キャラクターは計画性なく作成しリリースしてしまうと、活用や周知の機会を失い、せっかく作ったもののいつの間にか風化して、誰からも愛されないキャラとして終わるということにもなりがちです。

今からキャラクターを作ろう、もしくは残念ながら長く眠っていたキャラクターを今後本格的に活かしたい!と思われた場合は次のポイントを押さえながら進められると良いでしょう。
- 日々の発信や顧客とのコミュニケーションの場での活用を継続できるようにする。
- キャラクターに興味を持ってもらった方が、キャラクターの魅力をもっと詳しく知れる場所は必ず用意しておく。(キャラクター紹介LPサイトやSNS発信など)
- 今までのツールの見直しを行い、キャラクターの活躍の場を探す。
- 社内外で最低限の周知が広まったら、新規コンテンツの追加などを進めていく。
有名なキャラクターであっても、キャラクターサイトでは「自己紹介」「仲間紹介」「ストーリー(生い立ち)」「お楽しみコンテンツ」程度のシンプルな内容であることも少なくありません。
人気が出ているキャラクターは、コラボレーションにCM、グッズ展開も多数…と、ついつい圧倒されがちです。しかし、まだそこまで起動に乗っていない場合は、キャラクターを愛してくれるファンを一人一人増やすような丁寧な気持ちで取り組んでいくと良いでしょう。
最近ではAI生成でキャラクターイラストも簡単に生成できたり、メタバースでのキャラクター展開が拡大しており一般のユーザーにとってもキャラクターはますます身近なものになっています。
まだイメージキャラクターをお持ちでない企業さまはぜひ、この記事を読んでいただいたことをきっかけに、自社のイメージキャラクターについて、少し想像してみてください。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
Part 1ではイメージキャラクターって?というところからメリットや基本的な活用法、ミニマムスタートのポイントまでご紹介させていただきました。
Part 2ではキャラクターのコンテンツ施策の拡充について具体的にご紹介してまいります。
気になる方はぜひ、Part 2 もお読みください!