HoloLens×Azureハンズオンに参加しました!

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こんにちは。ビジュアルデザインの後藤です。

先日、日本マイクロソフト主催のハンズオン「HoloLens + Azure Cloud Service 開発実践!」に参加してきましたので、そちらの内容をレポートしたいと思います。

Microsoft Azure とは、マイクロソフトが提供しているクラウドプラットホームのことで、今回会場となった「Azure Antenna」は、そのサービスを広めるための場所として、昨年11月にオープンした体験型コミュニティースペースになります。

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8人ほどが入る小さなスペースなのですが、その分、講師の方への質問もしやすいです。

「Azure Antenna」の場所は渋谷ヒカリエの8階で、ギャラリーや雑貨屋などが立ち並ぶオシャレなフロアの一角になります。内装もオシャレで、リラックスした雰囲気で開発を体験することができます。

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平日は毎日、ワークショップや相談会などのイベントが開催されています。

さて、今回はHoloLensとAzureの連携方法と、その可能性について、日本マイクロソフト、テクニカルエバンジェリストの高橋忍さんにお話をお伺いすることができました。

現在、マイクロソフトは、Azure上で展開するSaaS(ウェブ上のアプリケーション)としてMicrosoft Cognitive Services を提供しています。コグニティブとは「認知」という意味で、ここでは画像や音声を認識し、その意味や文脈を分類、判断することを指しています。少し前までのコンピューターは、認知に関わる部分を理解することは苦手としていたのですが、近年の機械学習やプロセッサの発達により、それらが実現可能となりつつあります。マイクロソフトはMicrosoft Cognitive Services を提供することによって、人工知能の専門家でないアプリケーションの開発者でも、画像の分類や、顔認証、音声認識や翻訳、検索といった様々なサービスを利用できるようにしています。

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Microsoft HoloLens は現実の空間を認識し、その上に3Dモデルを重ねて映し出すことができるヘッドマウントディスプレイです。

して、 HoloLens から Microsoft Cognitive Services のAPIにアクセスすることによって、HoloLensのカメラやマイクで取得した情報をクラウドで解析し、その結果を HoloLens に返すことができます。サービスはPCやスマホからでも利用することができますが、 HoloLens は利用者の顔の近くにカメラやマイクが搭載されているので、より自然な形で(カメラをかざしたり、マイクに向かって話しかけたりしなくても)利用することができるため、コグニティブサービスとの相性は非常に良さそうです。

VR3-256061-editedHoloLens や Surface Hub、 Surface Studio など、普段なかなかお目にかからない、エンタープライズ向けの製品も置いてあります。Surface Hub は写真右側の超大画面タッチパネル搭載PCで、遠隔会議向けのデバイスです。写真左側にはシアトルの絵が飾られていますが、シアトルは米マイクロソフト本社がある都市です。

お話によると、HoloLensのクラウド活用案として、同時翻訳を行う試みも行われているそうです。他言語話者同士がHoloLens を装着し、相手が話した内容をクラウド上で翻訳、映画の字幕のように表示するといったことが試みられているそうです。また、撮影したビデオ映像の内容や音声を認識し、自動でチャプター分けや見出しをつけるといったことも可能になるそうで、こちらは企業からのニーズが高いそうです。

活用例のお話の中で、特に興味深かったのは農家での活用案です。収穫した作物の出荷の可否の判断は、経験を積まないと難しいそうですが、コンピューターに機械学習をさせると、かなりの精度でその判断ができるようになるそうです。HoloLensであれば手をふさぐこともありません。これまで個人の経験や知識に頼らざるを得なかった分野でも、繁忙期や人の足りない分野に人員を割くことができるようになるなど、柔軟な人員配置ができるようになるでしょう。人の流動性が高まることによって、これからの働き方も変わってくるかもしれません。

VR4-335647-edited上に浮かんでいる雲は、おそらくクラウドをイメージしているのでしょう。

後半には、Unityを使って実際にHoloLensのアプリを作成、実機で動かしてみるところまで体験しました。今回は時間の都合上、実践したのは導入部分のみでしたが、AzureのAPIを利用して、HoloLensから表情認識機能を利用するための手順を記した資料をいただくことができたので試してみたいと思います。

HoloLens のクラウド活用は、非常に高い可能性を感じるので、自身が提案するソリューションに活かしていきたいと思います。また、マイクロソフトのサービスとデバイスを絡めた戦略はもちろん、「Azure Antenna」でのコミュニティースペースの試みも興味深いですね。

 

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Topics: DCD, レポート, セミナーレポート, SVVR


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