Works

バーチャルサイト制作「TOTO MUSEUM」

TOTO株式会社様は、日本にまだ下水道がほとんど整備されていない時代から、国民の健康で文化的な生活の実現を願い、衛生陶器の製造に着手されてきました。そんな創業の精神や歴史を正しく理解し、受け継いでいくため、2015年に開設された「TOTO MUSEUM」。今回弊社では、PCやスマートフォンでいつでも、どこからでも展示を鑑賞できる、バーチャルサイトの制作を担当させていただきました。

01受注・制作背景

創立100周年記念事業として設立されたTOTOミュージアムは、福岡県小倉という都市部から少し離れた立地ながらも、来場客が絶えない人気の展示場です。しかし、新型コロナウイルス感染拡大により、国内をはじめ、特に海外からの来場者数が減少。そこで、コロナ禍でも世界中からアクセスできるミュージアムとして、周知、集客を進めていくため、バーチャルサイト制作のご依頼をいただきました。

02Matterportの採用

サイト制作にあたって使用した、3Dの模型データを作成するサービス「Matterport」。3Dモデルを詳細に構築し、実際にその場にいるような没入感のあるバーチャルツアーを作成することができます。

今回Matterportの採用に至った要因として、一つはバーチャル上の各展示物前にポップアップを細かく設定でき、より詳細な情報を発信することが可能なためです。オフラインでの訪問に比べると、どうしても入手できる情報量が少なくなってしまうといった懸念点を、こちらの機能で補いながら、充実した鑑賞体験をお楽しみいただけるよう工夫しました。

二つめに、撮影データの確認を現場で行い、短期間でのサイトアップが可能なため、撮影から編集、納品までの制作期間を短縮できるのもポイントです。今回は、撮影前日にスキャンする館内の準備を行い、次の日に撮影を実施。その後、データ処理に3日、バーチャルツアーの作成に2週間といったスケジュールで進行いたしました。制作途中で、言語追加や新たな機能の実装により、当初の予定からの変更も発生しましたが、ローンチまでスピード感を持って制作を進めることができました。

03細やかな撮影ディレクションで、館内の形状を正確に再現

TOTOミュージアムの特徴的な建屋の形状をより綺麗に再現するため、撮影箇所を細かく設定しました。3Dによる立体表示「ドールハウスビュー」(下記画像参照)は、美術館や博物館で採用されることの多いMatterportの機能の一つです。今回こちらの機能を採用し、来場者により没入感を味わっていただくため、細部まで手の込んだ撮影ディレクションでミュージアムの形状を正確に作成。実際の館内を極限までリアルに再現しました。

0416言語の展開で世界中へ発信

今や世界各国で使われているTOTOの商品。そこに込められたものづくりへの想いを全世界に向けて発信するため、16言語に対応しています。世界中の方々が使用している製品の、創立時から今に至るまでの足跡や、受け継がれてきた想い、世界各地の事業展開を、実際の展示場と同じ形式で、大きく3つのパートに分けて紹介しています。

05ご担当者様からのコメント

コロナ禍での外出制限はもちろん、遠方で来館が難しい方や海外の方など、これまでTOTOの歴史を伝えられなかった層への情報提供ができました。お客様からは「VRゴーグルなしで立体的に鑑賞できてすごい」「実際に行ったことがあるが、バーチャル体験をしてまた行きたくなった」と、国内外でご好評のお声をいただいております。

担当範囲

全体ディレクション/デザイン‧実装/運用

制作範囲

バーチャルサイト/LPサイト

プロジェクト実施期間

2021年8月〜2023年3月

Past project

実績

Webサイト制作実績を
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