Works 事例紹介
コーポレートブランディング
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畳製造・壁紙施工の省力化機器、厨房機器・各種メカトロ機器を製造販売する総合FAメーカーのKLASS株式会社様。2021年から2023年にかけ、CI(コーポレート・アイデンティティ)再構築プロジェクトによる企業理念の策定から新社名への変更、それに伴うサイトのリニューアル、ブランドブックの制作等を支援いたしました。
01プロジェクト実施の背景と課題
KLASS様は創業75周年という節目が迫る中、企業としてさらなる発展をしていくための経営ビジョンを新たに掲げられました。その中のテーマのひとつは、これからの企業のあり方を見据えた上でCIを再構築すること。
そこで弊社からはコーポレートブランディングの知見を活かしながら、CIの再構築の進め方をご提案。ワークショップなどKLASS様との共創型のブランディング・プロジェクトをスタートしました。
プロジェクトには弊社メンバーと担当者様だけでなく、社内を巻き込む目的で、KLASS様の社員からもメンバーを募集。予想を超える応募をいただき、最終的に社員も含めた12名のメンバーで進めることとなりました。
02コロナ禍で実施されたオンラインでのワークショップ
改めて「CIの再構築」にあたっては、どのようなことを実施すべきか担当者様とすり合わせを行い、まずは経営理念を整理することに。ここで働く社員の想いも込めたものとするために、全6回の社員を対象としたワークショップを実施しました。
ワークショップは、コロナ禍だったため全てオンラインで実施。オンラインという慣れない環境の中であっても、楽しみながら参加していただくために「仕事において大事にしている価値観は?」「あなたの仕事の5箇条は?」など自身の仕事に寄り添いつつ、企業として大切なDNAを発見する内容を盛り込み、活発な議論ができる場作りを行いました。
また、進行にあたっても、発言のハードルを下げるために少人数の部屋に分けるなどの工夫を行い、話しやすい雰囲気を作りながら経営理念の要素となるキーワードを抽出していきました。
03既存の要素と新しい要素を組み合わせて生まれたMBV
ワークショップを経て、抽出したキーワードと、既存の経営理念にあった言葉を整理しながら、新たにMission/Belief/Value(MBV)を策定。社長様が経営理念の中で大切にされてきたことを残しつつも、これから新たに盛り込んでいくべき要素や、社員の言葉を入れ込みながら策定しました。行動指針に関しても社員の視点と経営の視点、両者が交わる重要なエッセンスを残し、親しみやすい言葉に変換することで社内への浸透しやすさに配慮しました。
04新たな一歩を踏み出すタイミングに合わせ、社名を変更
CIの再構築に加え、今後さらなる事業拡大に向けて社名を変更することを決定されたKLASS様。
新社名のご提案やロゴデザインの支援フェーズに入っていきました。
まずは既存のロゴがどのように使われているのかを調査し、現状を把握。その後プロジェクトメンバーで、粘土を用いた「企業の形のイメージを表現するワークショップ」を実施しました。自社に対する色や形のイメージを共有することで、そこからロゴの展開に広げていきました。
社名は、以前の「極東産機」を連想させる「K」を用いた、「KLASS」に決定。それぞれの文字にも「life」「advanced」「solution service」などの意味を込めており、以前の「産業機器だけを扱うメーカー」とも捉えられかねない社名から、今後の事業内容や企業らしさを体現する社名となりました。
社名決定後、初回にご提案させていただいたロゴデザインは40案程度。そこからプロジェクトメンバーで10案程度に絞った上で社員アンケートなどを実施し、決定していきました。
最終的なロゴマークは「手」をモチーフとした、あらゆるパートナーとKLASSとの「絆」を象徴したデザインに。色味に関しては以前のロゴでも用いていた黒と赤を採用し、新たなロゴデザインから受けるギャップを少なくすることで、社内外からも受け入れられやすいものとしています。
05新社名とロゴを用いて各種ツールへ展開
社名変更に伴う、コーポレートサイトのリニューアルでは、会社の顔としてふさわしいものになるよう、複数のデザイン案をご提案しながら慎重に進めていきました。今までの工業的・メーカー的な固いイメージから、革新的なイメージとなるよう意識し、最終的なアウトプットではニュートラルで見やすくわかりやすいデザインが選ばれました。
そのほか、新社名やMBVに込められた意味を詳細に説明するブランドガイド、名刺デザイン、採用サイトも制作。会社の軸となるCIの再構築から、派生するさまざまなツールを制作し、一貫した発信を社内外にできるよう整備していきました。
06ご担当者様からのコメント
今後は新たに作成したガイドラインを社内に浸透させ、運用していきたいと考えています。決まりだから守る、というのではなく、なぜこのような決まりになったのか、というところを理解して、社員自身がガイドラインに沿って動かなければならないという意識を持てるように、しっかりと説明をしていきたいです。
そして、一人でも多くの社員に「変えてよかった」と感じてもらえるようになればいいなと思っています。そのためには我々の力だけではうまくいかない時もあるかもしれません。そんな時は、ぜひまたDCDのお力をお借りし、進めていきたいと考えています。
担当範囲
CI再構築、新社名・コーポレートロゴ、ブランドブック、その他
制作範囲
リブランディング、コピー、デザイン
プロジェクト実施期間
2021年〜2024年現在
Project
実績
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