Works 事例紹介
ブランド開発「MOLDINO」
(旧社名:三菱日立ツール)
Visit Site → http://www.moldino.com/
超硬合金・特殊鋼等による切削工具、素材等の製造販売を行なっている株式会社MOLDINO様(旧:三菱日立ツール株式会社)。日立グループから三菱マテリアルグループへ変化する中で、改めて自身の強み、会社としてのビジョン、ブランド価値を高めていくために自分たちが何をしていくかを再考する為、リブランディングプロジェクトを始動し、外部協力先として当社との取組が始まりました。
01背景
当時、三菱日立ツール株式会社様は、会社が大きく変わるタイミングで、切削工具業界での競合他社と比べた際の自社の強みや、同じグループとなる三菱マテリアル様との特長を明確に区別することを目的としたブランディングプロジェクトを発足。顧客の視点を理解したブランド価値を定義し、ブランド価値向上を目指しました。
まず顧客、社内のブランドイメージを把握し、あるべきブランドの姿を定義。そのブランドイメージをキーワードやイメージにより明確化させ、三菱日立ツール様の提供する全ての体験に反映し、自社にしかない強みを構築します。
02社内外のブランドイメージを把握
顧客から見た現在のブランドイメージと、社内から見た現在のブランドイメージを調査。双方のもつブランドイメージに至ったプロセスと要因を把握し、ブランドの現在地を再確認しました。調査は定量・定性調査を実施。定量調査では業界ユーザーの基本情報(選定基準など)の量的把握。定性調査では、心象イメージ法を用いたユーザ調査で、現状のブランドイメージと理想とするブランドイメージのギャップを把握しました。
03調査結果より、現状の不安要素を抽出
調査の結果、三菱日立ツール様のブランドイメージとして、「高品質・高性能で技術提案力がある」「何でも相談に乗ってくれる」「他社ができないことを可能にするビジネスパートナー」というポジティブな評価が判明。一方では、「自社の強みや個性が顧客から高い評価を得ているにも関わらず戦略的に設計されていない」「買収により、顧客が好感を持つ日立ツールの良さが失われてしまうのではないか」という、ブランドや事業に対する不安要素も発見されました。
04調査結果からブランドイメージを再定義
03の定量・定性調査をもとに、大伸社と社内メンバーで複数回のワークショップを実施。顧客が真に求めていることを理解し、自社提供価値(バリュー)とバリューを提供するに際しての現状の問題や課題を顧客のジャーニーマップとして整理・可視化。これから提供し続けたい価値とビジョンを再策定し、あるべきブランドイメージを再定義しました。
また、別途ワークショップを実施し、ブランドを通して受け取る感情を表すエモーショナルネットワークを作成。顧客が、すべての体験を通じて感じてもらいたいブランドイメージを想起し、キーワードを選出。ビジュアル化し、メッセージ・ロゴへと開発に生かしたのです。
05ブランドイメージに基づいた顧客体験の創出
ワークショップの結果をもとにブランドメッセージとロゴを開発。
また、新たなブランドとして重要なキーワードとなる「すごい」「親しみがある」「笑顔にする」というエモーショナルクライテリアに、全ての体験が基づいているかを統一、判断するためにデザインマネジメントに関する規定を作成しました。
三菱日立ツール様にてデザインマネジメントをもとにし、WEBサイト、展示会などに反映。統一されたブランドイメージを構築しました。
06プロジェクトでこだわったポイント
ブランド設計業務は、コンサルタントがやるのが一般的ではあります。ですが、クリエイティブを専門としたメンバーが、一緒にワークショップへ参加することで、三菱日立ツール様の抱える想いを様々なキーワードから理解し、全てのクリエイティブに臨むことができます。三菱日立ツール様に最大限寄り添ったプロジェクト進行を実施しました。
担当範囲
ブランド開発/デザインマネジメント
制作範囲
ブランドメッセージ・ロゴ開発
製作期間
2015年7月~2016年12月
2020年4月に三菱日立ツール株式会社から株式会社MOLDINOに名称変更正式採択
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