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理念浸透ツール制作 インナーブランディング動画・ブランドガイドブック

三菱電機グループにおけるソフトウェア開発の中核会社として、公共・エネルギー、宇宙・通信、防衛システム、FA・産業メカトロニクス、モビリティ、ビル、空調・冷熱、映像、セキュリティー、ライフサイエンス、組込ソリューションの11の事業分野で設計から開発、アフターサービスまで一貫したソリューションを提供されている三菱電機ソフトウエア株式会社様(以下、三菱電機ソフトウエア様)。
2022年に三菱電機グループのソフトウェア開発関係会社6社が経営統合され、長年に渡って各社が培ってきたソフトウェアに関する技術や幅広い事業領域に渡る知見を結集して新会社をスタートされました。三菱電機ソフトウエア様がブランディング活動に注力されている中、弊社ではインナーブランディングの活動を支援するツールとして、ブランディング動画とブランドガイドブックを制作させていただきました。

01プロジェクト実施の背景と課題

新会社が発足し、経営統合プロジェクト(PMI活動)を進められる中で、企業認知度の向上に課題を感じられ、ブランド構築をテーマに検討を始められた三菱電機ソフトウエア様。ブランディング支援を行う弊社から、ブランド構築には対外的な情報発信だけではなく、「ブランドへの理解・自分ごと化」や「全社で目指す方向性を統一する」といったインナーブランディングが重要であることをご提案いたしました。その後、インナーブランディングの重要性をご理解いただいたことで、インナーブランディングを支援するツールの制作をお手伝いさせていただくことになりました。

02浸透効果を具体的にイメージしたツールのご提案

ツールの制作にあたっては、ブランディング支援の実績に基づいた知見から、より効果的なブランディングツールの実現にご期待をいただいておりました。そこでそれぞれ出身会社の異なる5000名を超える従業員の皆さまに、新会社の企業理念体系に込められた思い、それからインナーブランディング活動の重要性、これらを正しく認識してもらう最適なツールの検討から開始。当初は動画か静止画(ブック形式)のいずれかを想定されていましたが、従業員皆さまの認知から行動変容までのステップにおける各ツールの役割と活用方法の違いをご提示させていただいたことで、エモーショナルな演出で浸透活動の理解を深める動画と、ブランディングの意義や企業理念体系をわかりやすくまとめたブランドガイドブックの双方をご採択いただきました。

03スピード感を持った密なコミュニケーションで短納期での制作を実現

インナーブランディング推進活動として社内にツールを展開する時期が決まっていたため、動画とブランドガイドブックのいずれも、限られた時間で効率的な制作進行が求められました。大きな方向性は全体会議で認識を合わせ、細かな言い回しや修正については最少人数でのショートミーティングを実施。また、三菱電機ソフトウエア様との原稿のやり取りにおいては、同一原稿へフィードバックコメントをご入力いただくことで、複数人のチェックを同時に進め、工数の圧縮に繋げました。
弊社内では、動画とブランドガイドブックの内容にズレが生じないよう、密なコミュニケーションと連携ができる制作体制を整え、動画とブランドガイドブックを同時に推進しました。
このように、三菱電機ソフトウエア様における意思決定の速さや迅速なフィードバックと、弊社側の伴走体制の構築によって、約3か月間という限られた時間の中でも効率的かつ最良のアウトプットが実現しました。

04企業理念の自分ごと化を促すクリエイティブ

動画とブランドガイドブック共に、従業員の皆さまへインナーブランディングの目的や企業理念体系をストレスなく理解いただけるよう、伝わりやすさを意識した構成・設計を行いました。
動画は、企業理念浸透の必要性や目的を訴求する『活動の目的編』と、企業理念とブランドメッセージの関係性や、業務における行動指針の必要性を伝える『企業理念体系・ブランドメッセージ編』の2種類に分けて制作。「従業員の皆さまに伝わりやすくなっているか」「行動に繋がる内容になっているか」という視点で語りかけるようなセリフや、誰からも理解しやすいイラストとストーリーをご提案。モーショングラフィックスを活用し、テンポよく、シンプルで明快な訴求を目指しました。

ブランドガイドブックでは、企業理念やブランディングの必要性について「ブランディングの目的・効果」「三菱電機ソフトウエアの企業理念体系の理解」「行動指針の実践」の3つの章に分けて丁寧に説明。その中でも「行動指針の実践」では、従業員の皆さまにより自分ごととして捉えてもらうために、「行動指針(私たちが大切にするもの)」を考えるためのワークシートを入れ込んでいます。弊社のブランディングの知見を生かし、“現在の自分を振り返る”、“会社と向き合う”、“未来を描く”、そして、最終的に“組織として大切にするものを考える”といった段階的な問いかけを通じて、企業理念を自分ごととして捉えられる構成としました。デザインにおいては、後から見返した際にも正確に伝わるよう、シンプルで直感的なわかりやすさを意識しました。

完成した動画とブランドガイドブックは、とてもユニークな取り組みとして社内だけでなく三菱電機様や同グループ間でも共有されるなどご紹介いただき、大きな反響をいただいております。

05ご担当者様からのコメント、その後の反響・成果

三菱電機ソフトウエアでは、企業認知度の向上が会社発足後に認識した大きな課題であり、企業広告やオフィシャルサイトのアップデートなど、いわゆるアウターブランディングの施策に注力していました。そのような時に大伸社様から、ブランディングにはインナーブランディングが重要であることを教えていただき、目から鱗が落ちる思いでした。
非常に短期間で施策を展開する必要があった中で、大伸社様には提案から実行まで、とてもスピーディーかつ的確に対応いただきました。作成した動画とブランドガイドブックを活用した施策の展開により、従業員の企業理念体系に対する理解度は大幅に向上したとともに、組織ごとに全従業員が参加するグループワークも効率的に実施することができました。その結果「企業理念体系を頭の片隅におきつつ仕事をするようになった」、「チームメンバーとのコミュニケーションが増えた」、「自身が何を大切にして仕事をしているか考えるよい機会になった」など好循環が生まれ、良い企業風土が醸成されるきっかけになったと思います。
大伸社様には、クリエイティブの制作だけではなく、施策展開の提案やアドバイスも多くいただき、この社内プロジェクトの推進に大きく貢献いただいたことに感謝しております。

担当範囲

動画制作、ブランドガイドブック制作

制作範囲

企画、演出、編集、デザイン

実施期間

2024年8月〜2024年10月

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