Works

期待を超えた提案と、リード力、本当にDCDにお願いしてよかったです。

福島コンピューターシステム株式会社 代表取締役社長 渡邊 一夫様(中央)
取締役 営業本部 本部長 三瓶英司様(中央左)
執行役員 CBO兼業務改革新センター長 田母神正彦様(中央右)

株式会社大伸社コミュニケーションデザイン プロデューサー 石井啓介(左端)
クリエイティブディレクター 川島圭治(右端)

実施前(課題)
  • 地元福島でも採用への自信が持てるよう、地域の認知度を高めたい
  • 社員の帰属意識の向上、離職率の低減を目指したい
プロセス(解決策)
  • 社員が腹落ちできる企業理念を再構築、それに基づきブランディングを展開
  • 社内にMVVを浸透させるため、ブランドブック・ムービーを制作
  • 採用につながる認知度向上のため、地元福島に向けてインパクトのあるCMを放送
実施後(成果)
  • 企業理念をもとにしたIT企業×ラップの斬新なCMがSNSで話題に、YouTubeでも再生回数115万回以上を達成(2024年4月現在)
  • 採用面接で「CMを見た」との声もいただき、CMにより認知度向上を実感
    自治体をはじめ地元との繋がりも醸成

「福島」という地域性を理解してくれた点に大きな魅力を感じた

ブランディングに取り組むことになった背景を教えてください。

田母神
弊社(福島コンピューターシステム株式会社。以下、FCS)は福島に本社がありますが、首都圏のお客様との取引が多く、地元での知名度が低いことが以前から悩みでした。また、採用に対しても危機感を抱いており、多くの人に弊社を知ってもらうための方法を模索していました。そんな中、2019年に経済産業省が主催する『企業ブランディングを目的とした映像制作の支援事業』の話を聞き、映像制作会社やクリエイターとの協業を通じて、企業のイメージアップや採用活動などの分野で効果を発揮する事例を知りました。これを受けて、弊社も企業エントリーを行いました。

当初は映像制作を解決策として考え、数社と面談を実施していました。株式会社大伸社コミュニケーションデザイン(以下、DCD)との面談でブランドデザインの重要性について知ることができ、他社との大きな違いを感じましたね。自身も「映像だけではなく、ブランディングの根本的な部分から取り組みたい」という思いがあり、実際にDCDとお話をさせていただき、ブランディングプロジェクトを立ち上げることとなりました。企画書には、弊社の事業内容や福島の地域性に対する深い理解を感じる部分が多くあり、そのような会社と共にブランディングを進めたいと思ったのが決め手でした。

川島(DCD)
私自身、東日本大震災後に弊社で立ち上げた みちのく応援団 に参加しており、東北にも実際に何度か足を運んだ経験がありました。御社のホームページを拝見し、どのようなバックグラウンドがあるのか、どんな地域なのかを想像しながら、共感を得られるような映像かつ、本当に御社に必要なことは何か、を意識して当時企画書を作りました。

田母神
プロジェクトを進める中で、CM制作や企画において福島に関連のある著名人やタレントを選定していただくなど、福島に焦点を当てていただいていると感じた場面が多くありました。実際、社内でこの取り組みを説明する際も、キャスティングや企画を説明することで納得感を得られ、スムーズに進行することができました。

実際に制作しようと思ったとき、課題はありましたか?

川島(DCD)
人物の選定ではどういう要素を盛り込めば最適なストーリーとなるかを重視し、時間をかけて考えました。特にCMに関しては地元福島で放送するものであったため、その土地らしさを何で演出するか、に重きを置いて選定しましたね。

田母神様
実はCMに出演していただいたタブラ奏者のユザーンさんとの繋がりで、郡山市からお声がけをいただき、とあるイベントに単独協賛することになりました。このように、CMを起点に地域のいろいろな活動と繋がることができ、とても嬉しかったですね。

川島(DCD)
役員の皆様へのCMプレゼンで、「CMを通して企業のことを伝えるだけでなく、新しい文化に繋げていきたい」とお伝えしました。それが実際に実現されていて、私もとても嬉しいです。今後もさまざまな形で地域との繋がりが醸成されればと感じます。

CMに関しての事例はこちら
https://www.daishinsha-cd.jp/work2/cm-fcs/

期待以上の提案で、アウトプットは全てお気に入りに

さまざまな提案の中で、何か印象的だったことはありますか?

田母神様
やはり、CMの提案は非常に印象的でした。複数の提案をいただき、最初にいただいた企画はどこかで見たことがあるような印象でしたが、川島さんから最後にいただいた提案はそれまでのものとは全く異なるものでしたね。IT企業×ラップという斬新な組み合わせに、一体どんなCMになるのかと興味が高まりました。弊社の役員も初めは少し不安を感じていましたが、ブランディングプロジェクトのメンバーが考え、作っているのであれば問題ないと判断し、承認していただきました。バリューにある“まずはやってみよう”という精神で、ゴーサインを出していただけたと感じています。放送後はすぐにSNSで話題になり、社内外でも好評をいただきました。納得のいく素晴らしいCMになったと思っています。

他の制作物で気に入っているものはありますか?

田母神様
ブランドブックも、大変気に入っている制作物の一つです。私たちの会社がどんな会社なのかを説明するのに最適なアウトプットとして仕上がりました。口語体での企業理念は珍しいかもしれませんが、わかりやすいフレーズと親しみやすい文体で表現されており、素晴らしい制作物となりましたね。

川島(DCD)
制作の際は、絵柄のパターン出しや色味の調整なども行い、細かく作り込んでいきました。言葉については脚本家をアサインしたことで、どんな人にも伝わりやすく、わかりやすい、共感を得られるものになっていると思います。すごく良い言葉が集まっていますよね。

田母神様
ブランドブックを作る過程も非常に勉強になりました。初めに、会社として目指すべき方向性を定めるためのワークショップ(WS)を実施していただきましたが、部署を超えたWSは社員にとってあまり経験がなかったため、初めは何を話せばよいのか不安を感じていました。しかし、ファシリテーターの方々が素晴らしいアプローチで社員の思いや悩みを引き出してくれたのが印象的でした。少しずつ、社員たちの声が引き出され、参加意欲も高まっていきましたね。

川島(DCD)
初めはなかなか意見が出なかったですよね。ですが徐々に慣れて議論が活発になる中で、社員の皆さんは胸の内にアツい想いを秘めていらっしゃるのだと感じました。後半は皆さん積極的に意見を出し合い、良い議論になったなと感じます。

WSを通して社員の方々の心境の変化があったのでしょうか?

田母神様
参加した全員が、「良いものを作りたい」という思いを持っていたと思います。形に残るものだから自分の意見はしっかりと伝えたい、という意識が芽生えたのではないでしょうか。FCSの特徴として、皆根が真面目なんですよね。そんな社員の良さを引き出していただき、MVV(Mission, Vision, Values)に落とし込むことができたことは非常に良い経験でした。

ブランド開発に関しての事例はこちら
https://www.daishinsha-cd.jp/work2/fcs1

DCDのリード力で、ブランディングにおいて重要なことを学んだ

DCDとブランディングを進める中で、何か意識の変化はありましたか?

田母神様
ブランディングに関しては初めての経験だったため、当初は何から手を付ければ良いのか全くわかりませんでした。しかし、今では以前よりブランディングについて理解し、実践できているのではないかと感じています。地方の企業の中では、一歩二歩先を進んでいる方だと思います。DCDの皆さんには、ブランディングを進める上でのサポートだけでなく、多くのことを学ばせていただきました。おかげで、私たちはより成長し、競争力を高めることができました。

ブランディングを実施する前と後で変化を感じることはありましたか?

田母神様
ブランディングの実施前は、名刺を含めてデザインに統一感がなかったのですが、実施後は事業のコンセプトや理念といった見えない要素を含めて統一感を持たせることができました。今ではお客様と名刺を交換する際も、このデザインに誇りを持ってお渡しすることができています。このように、ブランド構築の過程で定めたMVVなどを軸に、他のツールに展開することで統一感を生み出し、更に強力な訴求力を持つことができると、このプロジェクトを通じて体験しました。

プロジェクト全体の進め方に関してはいかがでしたか。

田母神様
アウトプットをイメージにスケジュールをしっかりと管理していただき、いつまでに弊社側が何をするべきかを明確に提示していただいたため、プロジェクトをスムーズに進めることができました。コロナ禍の中では途中で目的があいまいになることもありましたが、そうした場面でもしっかりとリードしていただきました。継続的な提案と丁寧なフォローのおかげで、2019年から始まった長期プロジェクトでありながら、息を切らすことなく進行することができました。 弊社もこのプロジェクトに取り組む際、最後まで完遂したいという強い気持ちを持っていたため、それを理解してサポートいただけたことは非常にありがたかったです。

石井(DCD)
スケジュール管理に関しては、CM制作の際は特に意識的に進めていました。スタジオでの収録に向けてFCS様にご判断・ご決定いただくことが非常に多かったため、不安に感じることのないように、いつまでに何をご決定いただきたいか、わかりやすく伝えることを意識していましたね。また、長期間でのプロジェクトだったため、制作が併行して進んでいたこともありました。その際はお戻しが煩雑にならないよう、日程を調整し細かく工夫していました。

ブランディングに終わりはない、今後更なる提案を期待

改めてこのプロジェクトを実施して良かったと感じる点を教えてください。

田母神様
DCDとの共創を通じて、弊社のブランドのグランドデザインが確立されてきたと感じています。企業として、まずは第一歩を踏み出すことができたのは良かった点ですね。しかし、ブランディングは終わりのないプロセスです。我々は今後もさらに積極的に進めていきたいと考えています。

今後の展望を教えてください。

田母神様
その時々によって必要なアウターブランディングとインナーブランディングを見極め、最適な戦略を練っていきたいと考えています。まずは40周年記念プロジェクトを立ち上げ、これまで会社を支えてくれたOBを含む社員やその家族に対して、感謝を伝えるインナーブランディングを展開したいと思っています。

川島(DCD)
アウターとインナーの見極め、というのはおっしゃる通りだと感じます。現在サイトのトップページはCMになっていますが、WEB全体の構成なども目的に合わせて見直す必要があると考えています。サイトに訪れた人にとって見やすく、かつブランディングに沿った展開ができると良いですね。

今後DCDにはどのようなことを期待されますか?

田母神様
川島さんがおっしゃったように、これまで制作していただいた素晴らしいコンテンツや成果物を、今までとは異なる広告媒体を通じて情報発信する機会やご提案をいただきたいと思っています。弊社のブランディングは始まったばかりです。御社と共に伴走しながら、想像以上のご提案をいただけることを期待しています。

石井(DCD)
おっしゃる通り、ブランディングは絶え間なく続くプロセスであり、我々も価値を共に創造するパートナーとして、常に期待を超える提案でそのご支援を続けていきたいと思っています。

川島(DCD)
これからも、ブランディングプロジェクトメンバーとともに、FCSの「創る未来は、想像以上!」を創っていきましょう!

担当範囲

ブランド構築、ブランドブック・映像制作、その他

制作範囲

ブランディング、コピー、デザイン

実施期間

2019年2月〜2024年現在

当社にご関心をお持ちいただき、
ありがとうございます。
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