Works

サステナビリティレポート発行は初めてで不安でしたが、
当社らしさを表現してもらえて感動しました。

シップヘルスケアホールディングス株式会社 白石将大様(中央左)
坂本夏樹様(中央右)

株式会社大伸社コミュニケーションデザイン アートディレクター 廣瀬妙(左端)
プロデューサー 梅村茂樹(右端)

実施前(課題)
  • 投資家から要請はあるが、どう始めればよいか分からない
  • 自社の活動全般を体系的にわかりやすくまとめてアピールしたい
プロセス(解決策)
  • 経営層に向けたプレゼンテーションに同席し、レポートの必要性をご説明
  • マテリアリティに紐づけて、さまざまな取り組みを体系化する段階からご支援
  • 各種資料を読み込み、具体的な構成案とデザインを明示し、初めてのサステナビリティレポート制作をリード
実施後(成果)
  • 企業の魅力が伝わりやすくなり、投資家からの評価がアップ
  • グループ全体でビジョンや大切にすべき理念が共有しやすくなった
  • 新入社員や中途社員の教育用にも活用

客観的な視点でのアドバイスが、マテリアリティ特定に役立った

サステナビリティに関する取り組みを発信していこうと思ったきっかけを教えてください。

坂本様
当時、SDGsの取り組みについて、社内外から質問を受けることが増えてきました。財務情報は開示していたものの、SDGsに関する具体的な取り組みを示す資料がなかったんです。
自己流で勉強はしていたものの、何から着手したらよいのかわからず、役員はじめ、社内の理解も得られず、なかなか進まない状況が続いていました。
そうこうしているうちに投資家の方からも、SDGsへの取り組みがわかる資料を求められるようになりまして。

白石様
当グループは、海外の外国人投資家比率も比較的高いんです。企業自体が社会課題に関わる領域の取り組みを実施しているのに、開示されていない部分が多いので、もったいないという意見は度々いただいていたので、以前から課題意識はありましたね。

坂本様
外部の意見を聞いたり、競合他社の状況を調べたりして2年ほどでしょうか。ようやく社内の理解・承認が得られ、制作することになりました。

実際に制作しようと思ったとき、課題はありましたか?

坂本様
これまでも会長が取材を受けたり、本を出版したりと、さまざまな機会で情報発信はしていたのですが、それらがまとまっているわけではありませんでした。
対外的に発信する際、会社の取り組みや考え方を分かりやすく伝えられる資料があまりないことに気づいたんです。
そこで、これらを冊子として一つにまとめて、会社の姿勢や取り組みを体系的に発信できるようにすることが、当時の最大の課題でしたね。

今回、サステナビリティレポートの作成にあたって、マテリアリティの特定も平行して実施されていたのですか?

坂本様
はい。当グループには、多数の企業が所属していて、各部門の実態を自分たちだけでは把握しきれない状況でした。まずは各部門長やグループ会社の担当者からヒアリングを行い、重要課題を選定していく作業から実施しました。
それらの候補を株式会社大伸社コミュニケーションデザイン(以下、DCD)に送り、DCD側からマテリアリティ特定のアドバイスをもらったことは大変有意義でした。自社だけだと優先順位が付けにくかったので、全体を俯瞰した上でのアドバイスは、マテリアリティ特定に役立ちました。

廣瀬(DCD)
ある意味、マテリアリティ特定は、今回のプロジェクトの肝になる部分でしたよね。
外部の視点だからこそアドバイスできることもあったように思います。

社員のように当社を理解した提案に、衝撃と感動が湧き起こる

今回、競合コンペの結果、DCDへの発注を決めていただいたのですよね。
プレゼン時の印象を教えていただけますか。

坂本様
これまでのキャリアの中で初めてと言ってよいくらいの衝撃でした。プレゼン段階でこのレベルの提案をいただけるなんて、当時の担当者が提案内容に感動して、その場で涙したほどです。
社員のように会社のことを理解していただいているのはDCDだけでしたし、初回の提案段階で、できあがったレポートを想像できるような内容でしたので、「あ、こういうのができるんだ」って初めて実感が湧きました。

白石様
本当にいろんな資料を読み込んでいただいているというのが一瞬で伝わりました。これだったらすぐに進められるというイメージも湧きましたし、役員への説明もスムーズにいきました。最初からこんなレベルの高い提案書が出てきたというのに驚いたというのが当時の印象です。

廣瀬(DCD)
提案前にメンバー全員、御社が出版された本を読みまして、御社がどのような会社なのかを、まず知りたかったというのがあります。
御社が開示されている情報が、当時そこまで多くなかったんですよね。この本から伝わる御社の魅力を、このサステナビリティレポートできちんと伝えたい、というのが、まずポイントにありました。
あと読者が求めている非財務の情報をきちんと集約できるように企画する、この二つをポイントとしてご提案しました。

梅村(DCD)
弊社としてもここまで喜んでいただけて、嬉しい限りです。
ぜひお力になりたいと、その時ものすごく感じましたね。

完成形とタスク・マイルストーンを明示し、初めてのレポート制作をリード

DCDにはどのようなことを期待されていましたか?

坂本様
レポートを完成させなければいけない日程は決まっていたんですが、実際、社内でどういうステップを踏んで決めていけばよいのか見えていなくて。自分たちだけでは進まないので、DCDの方に、役員プレゼンにも参加いただきましたよね。

梅村(DCD)
役員の方へのプレゼンテーションにも同席させていただき、レポートを作成する意義や目的などを弊社からもご説明させていただきました。

坂本様
スケジュール管理をしっかりしていただけたのもよかったです。スムーズに社内の確認がとれて、きちんとゴールを設けて進められました。毎回定例会で、いつまでに何をしないといけないのか、タスクやマイルストーンを提示いただけたので、他のプロジェクトと比べても進めやすかったです。

白石様
それに加えて、本当にレスポンスが早いんですよね。

坂本様
いつもお返事も早くいただいていますが、回答だけでなく、プラスでアドバイスもいただけて、期待通りの進め方でした。

アウトプットへの評価についても教えていただけますでしょうか。

白石様
サステナビリティレポートの出来上がりには、非常に満足しています。
うちの事業は、開示しようとすると非常に分かりにくいと感じていました。情報がたくさんある中で、それをいかにシンプルに分かりやすく見せられるか、当社のよさを伝えられるレポートを作りたい、という点を御社に期待していました。
結果、ボリューム、内容ともに過不足なく私たちの想いや取り組みが網羅されたレポートになっていて、分かりやすいという声を直接いただくことが多く、嬉しく思います。
私はこの「私たちが大切にしていること」を紹介しているページが一番気に入っています。グループ社員も、このページを見ている人がすごく多いと聞いています。

https://www.shiphd.co.jp/sdgs/pdf/sustainability_report_2023.pdf

廣瀬(DCD)
価値創造図って、ある程度型が決まっていて、それに則って制作する企業が多いんです。でも御社らしさを表現したくて、結果こういうかたちでご提案させていただきました。他社にない御社の魅力を表現するためには、このカタチだと思ったんです。

坂本様
私は表紙が大好きです。社内でも好評です。医療分野の企業らしさと清潔感を出していただいたデザインだと思います。先日、会長が取引先様に「私たちが大切にしていること」のページをお見せしたら、お客様から「シップらしい素晴らしいデザインですね」と絶賛されたそうです。

レポートで、マルチステークホルダーとのコミュニケーションが活性化

社内外の反響やサステナビリティレポートの活用場面を教えていただけますか。

白石様
投資家に配付した際には、「レポートを出してくれてありがとう」と言っていただきました。なかなか言われないんですが。

廣瀬(DCD)
それは「レポートを待ち望んでいた」ということでしょうか。

白石様
そうだと思います。ESGやサステナビリティに関する情報開示が不足していると、事業内容とのギャップが生じ、取り組み自体が不十分だと受け止められかねません。
一方で、こういったサステナビリティレポートのような情報開示ツールがあれば、しっかりと取り組み内容を説明でき、適切に評価されると思います。

坂本様
レポートはインナーブランディングツールとしても使っていまして、改めて会社のバリューを認識してもらうために、社員教育、新人のオリエンテーションでも配付しています。

白石様
グループ会社が多数あるので、互いの事業内容を完全に把握するのが現状のツールでは難しい状況にありました。そんな中、グループ全体で共通のサステナビリティレポートを作ったことで、グループ各社の取り組みや重視している点を知ることができるようになり、各社の幹部から評価されました。
また、当グループでは企業理念の社内浸透を人材育成の重要課題としていて、このサステナビリティレポートがその理念伝達のよいツールになっています。

このレポートを制作することで、何か変化はありましたか?

白石様
ESGやサステナビリティという概念は、IR広報部門ではよく耳にする言葉ですが、営業現場の社員にとっては日常業務ではあまり触れる機会がない言葉でした。
しかし、近年の社会の流れを受けて、ESG・SDGsといった用語が以前より社内に浸透してきたように感じられます。そして、このレポートをきっかけに、今後自社がESGにどう取り組んでいくかについての議論が始まっているという印象があります。

今後の取り組みや展望についてお聞かせください。

白石様
人材採用が厳しくなる中で、グループ全体のブランド構築がますます重要になってくると感じています。そのブランディングの一助となるよう、サステナビリティレポートを通じて、しっかりと情報開示をしていきたいと考えています。
その結果、ステークホルダーの方々から「シップグループならなんとかしてくれるだろう」とよい印象を持たれるような、好循環が生まれることが理想です。
お客様をはじめ、あらゆるステークホルダーに対して、シップグループの存在価値や取り組みを効果的にアピールできれば、グループへの信頼感や期待感が高まり、ブランド力の向上にもつながっていくはずです。

梅村(DCD)
DCDは、企業の魅力を引き出し、より多くの人に知ってもらえるようサポートすることが仕事です。このサステナビリティレポート作成は私たちにとってもよい機会となりました。今後さらにレポートへの期待値が高まっていくと思いますが、スタッフ一同で期待に添えるよう尽力していきたいと考えています。

担当範囲

サステナビリティレポートコンサル、企画制作

制作範囲

プラン、取材、撮影、ライティング、デザイン、印刷

実施期間

2023年5月発行

当社にご関心をお持ちいただき、
ありがとうございます。
何なりとお気軽にお問い合わせください。

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