「最近、会議ばかりで全然仕事が進まない…」
そんな声がチームから聞こえてきたら、プロジェクト炎上の足音が近づいているかもしれません・・・
なぜ“会議”が炎上の前兆になるの?
会議自体はプロジェクトを前に進めるために必要不可欠なものです。
しかし量や質を見誤ると、かえって足を引っ張る存在になります。
特に、以下のような会議が急に増えてきたら要注意!!
危険信号①:目的不明の“確認会議”
「ちょっと進捗確認させて」
「前回の内容、再確認しようか」
と会議を実施したものの…結局、何が決まったのかわからない。
こんな“確認のための確認”会議が増えてきたら、それは意思決定が曖昧になっている証拠です。
上流の設計や要件定義がグラグラしている場合に、こうした会議が連発されがちです。
危険信号②:毎朝の“全体進捗会議”
朝会は本来、短時間で全体の進捗を把握するためのもの。
しかし、参加メンバーが増え、内容が詳細化し、時間が長引くようになると、それは「情報の見える化」がうまく機能していないことを示しています。ドキュメントやタスク管理ツールが形骸化していないか、確認しましょう。
危険信号③:“とりあえず集まる”会議
「一応、みんなで話し合ってみよう」という名の“とりあえず会議”してませんか?
役割や判断軸が不明確なために、結論が出ず、次回に持ち越しとなると、メンバーのモチベーションも時間も削られる一方です。
会議が増えた時に確認すべきチェックリスト
・会議の目的は明確か?
・議題ごとに意思決定者は決まっているか?
・会議の記録と次のアクションが明確になっているか?
・会議でしか情報共有できない構造になっていないか?
・ツールや仕組みで代替できる内容ではないか?
“会議が多い”はSOSのサイン
プロジェクトがうまくいっているときは、会議が少なく、短く、決断が早い。
逆に、混乱や不安が増すと、自然と会議が増えてしまいます。
「会議の数」が増えたら、何かしらの問題が潜んでいる可能性が高いです。
「とりあえずの会議」が続いているなら、それはチームからの無言のSOSかもしれません。
プロジェクトマネージャーは日常的な変化やSOSを察知して
会議の質を見直すことで、炎上を防ぐことができます!
逆に会議が必要な例
・重要な意思決定(合意形成が必要な場合)
・チームの方向性やビジョンのすり合わせ
・感情的なすれ違いや信頼関係の修復
・複雑な課題のブレスト
こういった場面では、対話が不可欠です。
結局のところ、「会議を減らす」ことが目的ではありません。
本当に必要な会議を見極めて、意味のある時間にする。
それもまた、プロジェクトマネージャーの大事な仕事になります。
ムダを削ぎ落とし、チームの時間と集中力を守る。
そして、本当に必要な対話の場をつくる。
それが、プロマネの腕の見せどころです!!