プロジェクトを成功させるために欠かせないスキルの一つがプロジェクトの「進行管理」です。進行管理で特に重要になるのが「タスク管理」と「マイルストーン管理」ですが、これらは似ているようで役割が異なります。この記事では、初心者にもわかりやすく、ふたつの違いと役割について紹介します。
タスク管理とは?
タスク管理とはプロジェクトにやりべき作業一つひとつを整理して、ヌケモレなく実施されているかを管理することを指します。
タスク管理のポイント
・タスク(各作業)を明確にする
・それぞれのタスクに担当者と期限を設定する
・各作業に進捗状況を細かく確認・更新する
タスクはWBS(Work Breakdown Structure)で分解された作業をもとに、個々のタスクにブレイクダウンして、管理します。プロジェクトメンバーが実働するために必要なため、タスク管理を怠ると、「誰が何をするべきかわからない」「作業モレが発生する」といった問題が起こります。
マイルストーン管理とは?
一方で、マイルストーン管理とは、プロジェクト全体の中で重要なポイント(到達点)を設定し、管理することを指します。いつまでにここまで完了していなければならない」という重要な中間目標であり、タスクそのものではなく「成果の到達点」を示します。
マイルストーン管理のポイント
・プロジェクト成果物の重要な進捗ポイント(確認地点)を設定する
・「ここまでできていれば完了」という明確な完了基準を事前に定める
・マイルストーンごとに振り返りを行う
マイルストーンはプロジェクトの進捗を俯瞰的に管理するためのチェックポイントのため、もしうまく管理ができないと、プロジェクトのゴールに向かってどれくらい進んでいるかわからなくなり、遅延や品質問題が後から発覚するリスクが高まります。またマイルストーンの完了定義が明確でないと、次工程で不備や手戻りが発生し、プロジェクト全体の品質保証やスケジュールに遅れる生じる可能性もでるため、必ず完了定義を設定しましょう。
プロジェクトを成功させるには、両方が不可欠!
プロジェクトをうまく進めるためには、
・タスク管理で各メンバーの毎日の作業をしっかり進めつつ
・マイルストーン管理で全体の流れを見失わないようにする
ことが不可欠です。
どちらか一方だけでは、細かい作業に埋もれたり、逆に全体像ばかり見て進捗が滞ったりするリスクがあります。
プロマネとしてバランスよく管理できるよう、意識して取り組みましょう!
WBSについて気になる方は以下もチェックしてみてください。
[動画]タスクをリストアップ!