創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」に行ってきました

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こんにちは。進行管理の佐藤です。

先日見に行った、三井記念美術館で開催中の特別展 創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」についてお話します。

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「展示室4」では、昨年国宝に指定された肖像彫刻、興正菩薩坐像(こうしょうぼさつざぞう)がメイン展示されています。

 

今回個人的に面白かったのは、やや距離を置き並べて展示された、もう1体の興正菩薩坐像(白毫寺所蔵、重文)との比較です。掲示解説に導かれ、ふたつの肖像を見比べました。

「興正菩薩」は鎌倉期に荒廃した西大寺を再興した僧「叡尊」の謚号。

 

同一人物の肖像彫刻で、坐像であるところも共通です。が、はじめはサイズや彫刻素材の質感の違い、雰囲気などの差に目が行きました。同一人物像でも結構違うものだ、と感じたのですが…じっくり見るにつれ、眉や頭部、鼻といったパーツの特徴が同じことに気づき、膝を打ちたくなりました。

 

「ああ、同じ人物だ」と、じわじわ納得いくまでの過程が楽しかったです。2体を一度に比較拝観できるのも、こうした展覧会ならではと思います。

 

当展覧会のパンフ表紙を飾る、重文 文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)及び四侍者立像(しじしゃりゅうぞう)のうち文殊菩薩坐像は、端正で理知的な写真も目をひきますが、実物はさらに格好よかったです。展示ガラス直前まで接近すると、像の状態のよさ、装飾のみごとさがよくわかります。お寺ではこの距離での鑑賞は望めませんので、しばらくこの像の前に陣取って過ごしました。行ってよかった。

 

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観覧後、併設のミュージアムに立ち寄りました。6月に展示される浄瑠璃寺 吉祥天立像のグッズを購入しました。これは浄瑠璃寺では販売されていないアイテムだとか。

 

吉祥天立像は非常に人気がありますので、展示期間の 6/6()6/11()は混雑が予想されますが、美麗に残る彩色が至近で見られる機会です。興味のある方は足を運ばれては如何でしょうか。

 

初めての三井記念美術館は、スタッフの方たちの丁寧で親切な対応に好感を持ちました。余談ですが、トイレ個室の扉が突如レトロで目をひきます。詳細を知らないため想像ですが、美術館設立当時の部材でしょうか?趣がありました。

 

最後に、当展覧会の開催について声をかけてくださった職場の皆さん、いただいたチケットで行ってきました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします(笑)。

 


展覧会概要


(三井記念美術館HP http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html より)

特別展 創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」

会期:2017415日(土)〜611日(日)

開館時間:10001700 入館は1630まで

休館日:月曜日

 

Topics: コラム, レポート, 休日・家族


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