こんにちは。編集制作の守谷です。
前回に引き続き、宮城県仙台市宮城野区にある日本一低い山の山開きイベントのレポートです。今回登山道に『◯合目』の目印のバス停を制作してくださった佐竹さんが用意してきた落石注意の手持ち看板が大好評。(前編はこちらから https://www.daishinsha-cd.jp/blog/hiyori )
「落石注意ー!」「気をつけてねー!」と皆で声を掛け合いました。
登山途中には、中野地区(和田・港・西原・蒲生の総称)元住民の方がいろいろな場所で町の歴史について説明をしてくださいました。
いつも元気いっぱい蒲生地区元住民の武田さん。
やっと辿り着いた5合目。まだ日和山は見えてきません。
震災を乗り越えた松林の松に見守られながら険しい山道は続きます。
7 合目は高砂神社。ここで中野ふるさとYAMA学校主催※で登山の安全祈願をしていただきました。
御祈祷後、宮司さんと元住民の方から震災前の高砂神社・中野地区について説明していただきました。
その後高砂神社と一緒に参加者で記念ぱしゃり。まだまだみなさん元気です。
写真提供/高砂市民センター
ここからラストスパート。
熊よけの鈴の音を響かせながら、とうとう日和山目前までたどり着きました。
どうやら脱落者はいないようです。
なんと9 合目に中野ふるさと学校のみなさまが準備してくださった給水所が。蒸し暑い中歩いてきた参加者は大喜び。給水を待つ長蛇の列が出来ていました。
そして…やっと…やっと…辿り着いた日和山。一足先に登頂して日和山の説明をしてくださる武田さん。
参加者が続々と登ります。頂上で万歳三唱をする方、記念写真を撮る方、登山風景を動画で撮る方など、思い思いに登頂を楽しんでいたのが印象的でした。
手前の小さなバス停ももちろん佐竹さん作。いぎなしめんこい(仙台弁:とっても可愛い)です。
もはや気力体力の限界の方も、他の参加者から「がんばれー!」「もう少しだぞー!」と声援を受けなんとか登頂成功。
最後に日和山と記念写真。
写真提供/高砂市民センター
下山後は主催者から登頂証明書をいただきました。
私は105番目の登頂者。
昼食は舟要の館(しょうようのやかた)さんで郷土料理「すっぽこ汁」をいただきました。初めて食べた「すっぽこ汁」の美味しさに感動…!!
お出汁が効いたお汁にたっぷりのしいたけ等具材、そしてそうめん。くたくたになった体に染み渡りました。
これからも震災前、沿岸部で過ごした思い出を大切に、変わりゆく風景を見守ってゆきたいと思っています。最後に主催・協力のみなさま、参加者のみなさま、大変お世話になりました。来年の山開きが今から楽しみです!
主催(以下敬称略)
仙台市高砂市民センター/中野ふるさとYAMA学校/宮城野区中央市民センター
協力
3.11オモイデアーカイブ/舟要の館/カトリック北仙台協会/郷土料理伝え隊
※中野ふるさと学校と中野ふるさとYAMA学校について
中野ふるさと学校は高砂市民センター主催講座名です。中野地区の資料を集め整理したり、中野地区の元住民のみな様同士が懐かしい人たちとの再会の場を、また地域の人達と被災したみなさんとの交流の場を企画等開催している講座です。高砂市民センター主催講座「中野ふるさと学校」から自主サークルに発展したのが「中野ふるさとYAMA学校」です。