こんにちは。進行管理の佐藤です。
先日行ってきた根津美術館で開催中の特別展示「再会―興福寺の梵天・帝釈天」についてお話します。
当展は開催中のメイン展覧会とは別です。が、中学生以来◯十年の仏像好きとしてはこちらを見るために足を運びましたので、入館してまっしぐらに「展示室3」に向かいました。
おそらく根津美術館でもっとも小さい展示スペースに、鎌倉時代作の梵天立像と帝釈天立像が2体並んで展示されていました。
入った瞬間、来てよかった、と思いました。
この距離の、この照明の、静かで穏やかな環境で。素晴らしい仏像をゆっくり拝観できる幸せ。
久しぶりに至福の時間を過ごすことができました。
展示は、目線よりやや上の高さにお顔があり、ガラスを挟んで1メートルほどの距離に安置されているので細部まで鑑賞できます。
人垣もなかったので後方壁のギリギリ前に立ち、全体を眺めることも。
時間が経つのを忘れるひとときでした。
展示タイトルの「再会」の意味ですが、根津美術館HPを読んで初めてわかりました。
おまけに帝釈天立像が当根津美術館蔵、というのも遅まきながら知りました。
2体やや間を開けて並ぶ様子は、解説にある「ペア」を感じさせるもので、明治期の廃仏毀釈の陰にドラマありだなと。
仏像からしてみれば比較的最近の出来事かもしれませんが。
規模の大きな展覧会も好きですが、こうした展覧会もヒトに教えたくなる魅力があります。独り占め&かぶりつき(注意されない程度に)拝観も、日によっては可能かもしれません。
拝観後はミュージアムショップへ寄りました。
どの美術館へ訪れても必ずミュージアムショップに立ち寄りますが、確実に何か購入してしまいます。美術館サイドが商品に工夫を凝らすようになって久しく、ショップ巡りも楽しみのひとつです。好き勝手を言えばクリアファイル、ふせんなどの定番に加え、個人的にマスキングテープの種類がもっと増えるとうれしいです。
根津美術館は南青山という立地でありながら、広大な庭園が有名です。
これから気候のよい時期に、気になる展覧会をきっかけに足を運んでみるのはいかがでしょうか。
展覧会概要
特別展示「再会―興福寺の梵天・帝釈天」
会期:1月7日(土)〜3月31日(金)
会場:根津美術館 展示室3
展示内容:重要文化財
梵天立像 定慶作 日本・鎌倉時代 建仁2年(1202)興福寺蔵
帝釈天立像 定慶作 日本・鎌倉時代 建仁元年(1201)根津美術館蔵
根津美術館HP http://www.nezu-muse.or.jp/