こんにちは、ユニット6の後藤です。
先日、このBlogでBIMデータの活用方法についてご紹介させていただきました。
この時は、静止画ビジュアライズ例のみのご紹介でしたが、今回はさらに、VR、ARへのアウトプット例をご紹介したいと思います。
BIMデータをUnreal EngineやUnityなどのゲームエンジンで読み込めば、リアルタイムでレンダリングすることができるようになるので、VRやARなどでの閲覧や、インタラクティブな要素の追加が可能になります。
そして、こちらが前回Unreal Engineで読み込んだBIMデータを、VRで体感している動画になります。
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VRであれば部屋の広さや、目線の高さ、導線などを、より実際に近い雰囲気で確認することができるので、PCのモニターで見るときよりも、具体的なイメージを描くことができます。位置トラッキングがされているので、空間内を自分の足で歩き回ることもできます。また、今回は実装していないですが、テレポート機能やインタラクティブ要素を追加すれば、モーションコントローラーを使って、部屋間を移動したり、家具の種類や配置を変更したり、時間帯ごとの日の入り方をチェックしたりすることもできるようになります。
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そしてこちらが同じプロジェクトをARに書き出した動画になります。
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iPad上で動かしているので、CGのクオリティはVRよりも落ちますが、ARであればVR機器を持っていなくても、手元のタブレットやスマホで閲覧することができます。また、複数人で閲覧したり、好きな角度から写真を撮ってシェアしたりできることも大きな利点です。使い慣れたタッチ操作も可能です。
BIMデータの可能性は、何もビジュアライゼーションだけではありません。BIMデータには3D図面以外のデータも含まれています。最近は、BIMデータを読み込むプラグインもバージョンアップしており、部材名や仕上げの種類などの付加情報を、ゲームエンジンに取り込むことも可能になってきています。それらの情報を利用すれば、部材名をオーバーレイで表示し、その表示、非表示をUIで切り替えられるようにしたり、確認したい部材だけ表示させたりすることができるようになります。
このように、BIMデータとゲームエンジンの連携には、様々な応用の可能性が広がっています。BIMデータの活用を検討されている方は、弊社までお気軽にご相談ください。