DTPの基礎知識 – 塗り足しについて

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編集制作の佐藤です。今回はデータ作成者向けに、入稿用データの基礎知識についてご紹介します。IllustratorInDesignを使用している時に表示されているこの赤い線、なんだと思いますか?

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印刷についてある程度知っていれば分かるかと思いますが、初めてソフトを使う人であれば何を表示しているものなのかいまいち分かりませんよね。この赤い線は「塗り足し」とよばれる領域を確保するために表示されているものです。

「塗り足し」とは何か?

紙面いっぱいにイラスト・画像を配置したデータを印刷した後に断裁した場合、印刷物の端に用紙の地色が見えてしまう場合があります。

これは、断裁を行なった際に用紙の位置が少しでもずれると起きてしまう現象です。

イラスト・画像の外側にある地色の部分が内側にずれてきてしまい、印刷物の端に白い線ができているように見えてしまいます。これが原因となり印刷物を刷り直したりする場合もあります。

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それを避けるため、制作や印刷の現場では仕上がりサイズの外側にまで色があるかを確認しています。塗り足しは主に3~5mm程あれば問題なく印刷できます。

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Illustrator、InDesignを使用して入稿データを作るのであれば、塗り足しの有無を事前に確認できていると入稿がスムーズに完了しますので、ご自身で一度確認してみてください。

Topics: 校正・校閲


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