ハイサイ!CGチーム比嘉です!
2019年2月6日(水)~2月8日(金)に行われた、3D&バーチャルリアリティ展にてVRの体験ができるスペースを回って来ましたので、レポートしたいと思います。
■㈱BeRISE
『VRで「座学」から「体験する」学習へ』がコンセプトのVR安全シミュレータは、事故の危険性を自分事として意識づけることができる有効的なツールです。
こちらではHTC VIVEを使用した「フォークリフト編」とSTAR VRを使用した「移動式昇降機編」が体験できました。
フォークリフト編では、運転感覚もそうですが、バックで目的地まで進む際に目的地を意識しすぎて曲がり角から人が出てくる事に注意が回らなくなる等、安全確認の大切さ等が学べます。
移動式昇降機編では、昇降機を上げたまま傾斜のついた現場を移動するとどうなるかを体験できます。昇降機の足場がすこしグラグラするようになっていて、倒れる際に脳が錯覚して倒れないように踏ん張って斜めに立ってしまいます。
事故を実体験として学ぶ錯覚がシュミレーターとして非常にわかりやすいVRでした。
■NECソリューションイノベータ
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/ss/arvr/
こちらではVR現場体感分析ソリューションと防災訓練が体験できました。足場の外にある荷物のロープを手繰り寄せようとすると、ロープに引っ張られて転落します。安全帯のフックをかけている場合は転落を防ぐことができます。ハンドトラッキングのできるLeap Motionを使用していて、コントローラーを使わずに実際に手を前に出して指を動かして握ったりします。
ベテランの動きと新人の動きの違いを記録して可視化したり、ベテランの動きを表示して新人教育に使用したりするそうです。
防災訓練ではHTC VIVEを使って火災の際に煙によって視界や呼吸が奪われ中腰から徐々に這う姿勢になり、移動も遅くなっていく様子が体験でき、更に同時に3人までGearVRで姿勢の低さと移動速度を共有し体験することがてきました。
■アーカイブティップス㈱
https://archivetips.com/qualisys
Qualisysというモーションキャプチャー・3次元動作解析システムを展示していました。ラケットとOculus GOにセンサーを付けて6DoFで動けるようになっています。射出された玉をラケットで的に当てるコンテンツでしたが、スタンドアロンは無線で動き回れるのでこの組み合わせは相性が良いと思いました。
(スタンドアロン、6DoFの解説はこちらの記事で)
■㈱東京技術協会
お神輿のVR体験、展示会のシュミュレーションインテリアのモデルルーム、旅客機の機内設備をVRで歩けるコンテンツを展示していました。
体験した旅客機設備VRでは、コックピットの機器の解説をわかりやすくUIで解説していて、客室側でも触って操作できる物がいくつかあって楽しかったです。やはりマニュアルや解説をするようなVR空間内でも、持ったり動かせたりする物があると面白いですね。
■製造業向けVRシステム IC.IDO
https://www.esi-group.com/jp/software-solutions/virtual-reality/icido
リアルタイムに製品を「体験できる」検証ソフトウェアです。デジタルモックとして、全体の外見だけでなく、中の部品を組み立てる際の干渉等をグローブ型のデバイスを使って実際に部品を組み合わせて検証することができます。
体験スペースでは車のエンジンルームの部品を取り外す体験ができました。普段VRをしていると物体同士の干渉は意識していなかったので、ボンネット等に干渉してなかなか取り出すのが難しかったです。
■informatix『GyroEye Holo』
http://www.informatix.co.jp/gyroeye/holo.html
こちらはVRではありませんが、ホロレンズを使って、現実の建設現場に実物大の図面や配管、配電の位置等を投影してチェックや教育訓練ができるコンテンツです。壁の奥や床の下が透けているように投影されてSFの世界の気分です。
他にも私が体験できなかった、整理券制の体験ブースもありましたので、VRの展示会は早めに行かれるのをオススメします。
以上、展示会のVR体験レポートでした。